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メッセージ

ドラッカー教授から学会設立に寄せて

学会設立のお話に感激しました。何でも協力します。

The idea of a permanent Workshop for the study of my Management Philosophy is somewhat overwhelming. I should certainly be happy to give whatever help and advice I can to the offer.

 

Peter F. Drucker
(2005年3月5日)

 

 

 

 

ドリス・ドラッカーさん(ドラッカー夫人)から第1回総会に寄せて

ドラッカー学会の活動を心から歓迎します

ドラッカー学会第1回大会の開催をお慶び申し上げます。もしピーターが参加できたらどんなに喜んだでしょう。

 

プログラムも素晴らしいものです。過去を教訓に未来を展望しておられます。ピーターが教えてくれたように、マネジメントとは、過去から現在へとつながり、さらに日々新たにされていくものです。

ピーター自身も、過去の祭壇に飾られるべき者ではありません。何者かも忘れられて、大学で読んでおかされるだけの存在ではありません。

 

今日社会は猛烈な勢いで変化しています。ピーターは、やがては地上から飢餓もなくなるだろうと言っていました。主たる問題は、物流と流通にあるとしていました。しかし今日では、それでは解決できない資源の不足が表面化しています。

 

世界中で生きた土地が失われています。土地に代替物はありません。昨年の冬に訪れたブラジルでは、熱帯雨林の85パーセントが伐採されようとしていました。他の国でも起こっていることです。

同じように化石燃料がなくなろうとしています。水力、太陽熱、風力の利用が進むでしょう。しかし、その転換にさえ化石燃料が必要とされます。

 

こうしていろいろなものが不足していきます。問題は不足するものをいかにマネジメントするかです。ガソリンの配給切符が必要な時代が来るといっても誰も信じません。空港では搭乗時に靴を調べられるなどとは5年前には考えられないことでした。物の不足は、人の心を荒ませ、社会を不安にします。

ピーターは、マネジメントとはそれ自体が目的なのではなく、社会的な機関としての組織に、社会の担い手としての役割を果たさせるための手段であると言い続けてきました。私は、ドラッカー学会の活動、すなわちピーターの経営思想を生きたものとし、あらゆる人にとってこの世を生きるに値するものにするための活動を心から歓迎します。

 

ドリス・ドラッカー
(2006年10月27日)

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